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腰痛

ぎっくり腰になってしまったら?

今や腰痛になる人は1000万人にのぼると言われています。
北海道の人口がだいたい500万人ちょっとなので、その2倍!これはかなりの人口です。
東京都で1300万人、神奈川県で900万人くらいなので、これは相当な人数ですよね。
日本の総人口から考えるとだいたい10人に1人は腰痛持ちということになります。

実際の統計によると一生のうちに腰痛を経験する方は84%と言われています。
その中でもぎっくり腰、いわゆる急性腰痛というものがあります。

ぎっくり腰になってしまったら?

何かの動作をした際にグキッと腰が固まって動かなくなってしまい、
程度はありますが、初めて経験する方の場合は歩けないほどになる方もいらっしゃいます。

どうした時にぎっくり腰になりやすいの?

多いのは何か物を取ろうとして手を伸ばした際に、
ぎっくり腰になってしまうという方が多いです。
イメージとしてはとても重たいものを持ちあげた際にぎっくり腰になるというイメージが多いですが、
実際はそういったすごい負荷によってなる人よりも、普通に何かの動作をした際になってしまうという人が多いです。

ぎっくり腰の原因は?

そもそも腰痛の原因は85%が原因不明と言われいますが、
実際に臨床の現場でみていると、
普段からの腰への負担がかかりすぎていたのが起因している人が多いです。

長時間の同じ姿勢の繰り返し

(長時間の座り仕事、デスクワーク、長時間の立ちっぱなしの状態)

不正姿勢の連続

(身体をひねった状態で何かをしつづける、維持し続ける)
など
ただその中でも、それに自分で気が付いている人とまったく気が付いていない人がいたりします。
普段から腰に負担がかかっているなと気づく人であれば、
ぎっくり腰になってしまう前に対処をしているかと思います。

ただ普段あまり自分の身体に対して意識が低い方の場合

  • いきなり腰が痛くなった!
  • 動けない!歩けない!
  • 寝返りが痛くてできない!
  • 仰向けで寝れない!
    となる人が多いです。
    痛めてしまう場合には必ず何かしらの原因があります。
    (ほかの病気を併発していての場合はまた違ってきますが・・・)
    基本的には神経や筋肉への血流量が下がった状態が続くことにより、
    腰の部分の筋肉が固まってしまったり、動かせなくなっていることがほとんどです。

では、実際にぎっくり腰になってしまったらどうしたらいいの?

2つのチョイスになるのではないかなと思います。

安静にする

これはとても大事ですが意外と皆さん無理をしてそのまま仕事に行かれたり家事を続ける方が多いようです。
悪化させることにだいたいなってしまうので、一番おすすめできません。
なので安静にするというのはとても大事なことです。

すぐに治療しにいく

これはもちろん時間が経過することによってある程度の腰の痛みの改善はみられますが、
早く動けるようになりたい、慢性化させたくないというのであれば、
整形外科(病院)、整体、マッサージ、鍼灸などはとてもそのお役に立てると思いますし、
整形外科に行って、レントゲンやMRIなどで検査をしてもらい、
自分の身体が現状どうなっているのかを診てもらうというのも、
私はとても大事だと思っています。

なので、心配な方は病院で診てもらってから鍼灸院や整骨院に行ってもらってもいいと思います。
※先に鍼灸院や整骨院に行かれても、ちゃんと見てくれる先生であれば、
必要な場合は病院に行ってくださいと言われるはずです。

ただ、
実際にいらっしゃる方だと湿布と痛み止めや神経の興奮を抑えるお薬が出ることが多いわけですが・・・
残念ながら薬によって痛みを効果的に抑えることが出来るのかと言われると・・・
非常に残念ではありますが、あまり有効的ではない場合が結構多いわけです。悲
2022年の1月にアメリカで発表された論文においても、

Lorena Abril,Cristian Zamora,Maria Cordero,Andrew R. Williams,Benjamin W. Friedman.
The Relative Efficacy of Seven Skeletal Muscle Relaxants. An Analysis of Data From Randomized Studies

https://www.jem-journal.com/article/S0736-4679(21)00839-8/fulltext?_fsi=je8dgrQt=

腰痛に関して色々な種類の神経の興奮を抑えるお薬や筋骨格から突然発生する筋肉の攣縮状態(筋肉がつってしまうような状態)を治療するもの、緊張を抑えるもの、抗不安薬、抗痙攣薬、催眠鎮静薬、筋弛緩薬、GABAに働きかけるものなどなどを普通の非ステロイド系鎮痛薬(いわゆる痛み止め)と併用した場合、効果がプラセボの域を超えない(あまり効いていない・・・)という残念な報告がされているわけです。

個人的には日頃多くの腰痛の患者さんを見てきて思うのは、
痛みの治療をするのであれば、鍼(はり)で治療するのも、
とても良いのではないかなと日々臨床の現場において強く思います!

鍼(はり)によって起こる身体への変化は素晴らしいと思います!(詳しく知りたい方はこちら
※当院では、実際にぎっくり腰の場合はまず患部の腰に鍼を打つことはないので、
驚かれる方が多いですが、ぎっくり腰の場合は腰に炎症が起きている場合も多いため、
更に炎症を強くしてしまう可能性があるような、痛みのある腰の患部に直接鍼をすることはあまりしません。
実際に腰に鍼をしなくても、腰痛は良くなりますし、(物理的に破壊されているものに関しては、一時的な鎮痛効果はあれど、あまりよく効かない場合が多いです。ただ血流が上がることによって、治癒の効果が促進されているという上状況はあります。)
少ない本数で終わるのであればそれに越したことはないと思います。

あとがき

私自身もここ1年間以上運動を続けていますが、
元々身体に不安があったわけではないですが、
この1年間で確実に自分の身体のパフォーマンスが上がっているのは、
事実痛感しています!
ただ気を付けてほしいのが、すでに腰がもう痛いなどの状態になっている場合は運動はおすすめしません。
痛い状態で無理に運動をしても余計に痛くなるリスクのほうが大きすぎるので、
まずは身体のケア、治療をしていただいて、
痛みがほとんどなくなってから運動をしていただいたほうが良いと思います。

普段意外と痛くても、運動したほうが早く良くなる!
と思っている人が多いように普段患者さんのお話を聞いていると思います。
当然症状や状態によりますが、急性のぎっくり腰の場合はまず運動は中止したほうが良いです。
日本では鍼(はり)を受けたことがある人はそもそも少ないのが事実ではありますが、
もっと皆さんに鍼(はり)治療の良さを知っていただきたいなととても思っています!

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