統計によると、日本人1.3億人のうち1,000万人以上が片頭痛(migraine)を発症していると言われています。
何を隠そう、私自身も実は元々2日に1度は頭痛があった、立派な片頭痛持ちでした。
「ズキンズキンと脈打つような痛みが辛い」
「寝不足や天気の崩れで頭痛が起きるから、薬を手放せない」
そんな20〜40代の女性の患者さんが、当院にも数多くご来院されます。
今回は、頭痛の中でも特に悩みの多い「片頭痛」の本当の原因と、当院ならではの「患部に刺さない鍼」による根本改善のアプローチについて解説します。
【この記事のまとめ】
- 薬を飲んでも繰り返す理由:痛み止めは「一時しのぎ」であり、自律神経の乱れという根本原因を解決していないため。
- 片頭痛の本当の原因:ただの血行不良ではなく、血管と神経が過剰に興奮し炎症を起こす「三叉神経血管説」にあり!
- マッサージでは治らない?:強い力で揉むだけでは、体の奥深くにある神経の過敏な興奮は鎮められません。
- 当院の解決策「患部に刺さない鍼」:痛む頭や首には直接刺さず、手足のツボから遠隔で自律神経を整え、安全に根本改善へと導きます。
なぜ薬を飲んでも片頭痛は繰り返すのか?
薬が効きづらくなる「片頭痛の負のループ」
一般的に、片頭痛が起きると痛みを抑えるために「血管を収縮させるお薬」や「痛み止め」を飲まれる方がほとんどだと思います。もちろん、辛い痛みを一時的に抑えるためには有効な手段です。
しかし、お薬はあくまで「起きてしまった痛みを抑え込む」ものであり、片頭痛を引き起こす根本的な原因を解決するものではありません。そのため、薬の効き目が切れたり、ちょっとした環境の変化(寝不足やストレス)が起きたりすると、再び激しい痛みがぶり返してしまうのです。
片頭痛が起こる本当の仕組み「三叉神経血管説」
痛みの正体は「血管と神経の過剰な興奮」
以前は「血管がただ拡張するから痛い」と考えられていましたが、最近では血管と神経が複雑に絡み合って痛みを引き起こす「三叉神経血管説(さんさしんけいけっかんせつ)」が主流となっています。
少し専門的になりますが、片頭痛が起こるメカニズムは以下の通りです。
- 引き金となる刺激:寝不足、日常のストレス、気圧の変化などが脳へ刺激を与えます。
- 神経の興奮:脳血管の近くにある「三叉神経(脳から顔へ伸びる大きな神経)」が刺激を受けて興奮します。
- 炎症と血管拡張:興奮した神経からCGRPという物質が放出され、血管が拡張し、その周囲に「炎症」が起こります。
- 激しい痛みへ:炎症によって過敏になった三叉神経が、ドクドクと脈打つ振動を「激しい痛み」として脳幹や大脳皮質に伝達します。
つまり、片頭痛の激しい痛みは、ただ血管が太くなっただけでなく、「自律神経の乱れ(血管の異常な動き)」と「神経の過敏な興奮」が同時に起きている状態なのです。

血管と神経の乱れを鎮める「患部に刺さない鍼」
マッサージで首や肩を揉むだけでは治らない?
片頭痛持ちの方の多くは、同時に「首こり・肩こり」も抱えています(当院の患者さんでも75%以上が該当します)。そのため、マッサージを受けに行かれる方も多いでしょう。
私自身、長年整体も施術していたのでよく分かるのですが、非常に熟練した施術者の手技であれば、筋肉だけでなく神経の興奮まで上手に落ち着かせて、スッと楽にすることは十分に可能です。ですが、ただ強い力でガチガチの首や肩を揉みほぐすだけでは、体の奥深くで起きている「自律神経の乱れ」や「神経の過敏な興奮」をコントロールするのはなかなか難しいのが現実です。
鍼灸の「消炎作用」と「患部に刺さない鍼」
ここで大きなカギとなるのが、鍼灸治療そのものが持つ「炎症を抑える作用(消炎作用)」です。片頭痛で起こっている血管周囲の炎症を鎮めるのに、鍼灸は非常に理にかなったアプローチと言えます。
さらに、当院の鍼治療は、痛む頭や過敏になっている首・肩に直接ブスブスと鍼を刺すことはありません。私たちは「董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)」という伝承技術をベースに、体の繋がりを活かしたアプローチを行います。
手や足にある特定のツボに、ズーンと響くような刺激を与えます。すると、その刺激が神経の繋がりを通って脳へ伝わり、自律神経(血管の働き)を整え、三叉神経の異常な興奮と炎症をフワッと鎮めてくれます。「血管と神経の過剰な興奮を、遠く離れたスイッチ(ツボ)から静かに止める」ようなイメージです。
痛い患部には直接触れず、服を着たままでも安全に施術が受けられるため、「えっ、手に鍼をしただけなのに頭がスッキリしてる!」とその場で変化を実感される方が大半です。薬に頼り続ける毎日から抜け出し、「頭痛が起こりづらい体」を一緒に作っていきましょう。
片頭痛によくある質問
Q. 片頭痛でズキズキ痛い真っ最中に施術を受けても大丈夫ですか?
A. 基本的には可能ですが、無理は禁物です。私自身も重度の片頭痛持ちだったのでよく分かりますが、発作の真っ最中は光や音、におい、さらには移動する振動だけでも非常にきつく、無理に通院することでかえって悪化してしまうケースもあります。まずは安静にすることが第一です。 ただ、もしご来院いただける状態であれば、当院の「患部に刺さない鍼」は有効です。炎症を起こしている頭や首には直接触れず、手足のツボから遠隔で神経の過敏を落ち着かせるため、患部を悪化させるリスクを抑えながら施術を受けていただけます。
Q. 天気が悪くなる(気圧が下がる)と頭痛がするのですが、これも良くなりますか?
A. はい、気圧の変化による頭痛(いわゆる気象病)も、自律神経の乱れや三叉神経の過敏反応が大きく関わっています。当院の鍼治療で自律神経を整え、血管や神経の乱れをコントロールできる体質を作っていくことで、天候に左右されにくい体へと変わっていきます。
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