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鍼がズーンと響くのは大丈夫?「響き」の正体と、痛みとの違い・我慢しないでほしい理由

初めての鍼で感じる「ズーン」とした響きの正体と、心配しすぎなくてよい理由、我慢しないでほしい理由を解説します。当院の「痛む所に直接刺さない鍼」についてもご紹介します。

皆様、こんにちは。札幌市北区、札幌駅徒歩5分の鍼灸院「札幌クラーク治療院」の院長です。

季節の変わり目や忙しい時期は自律神経が乱れやすく、「肩こり」や「腰痛」、「頭痛」などの不調が出やすい時期でもあります。皆様、お身体の調子はいかがでしょうか?

さて、日々の施術の中で、初めて鍼(はり)を受けられる患者さんから、とてもよく聞かれる質問があります。

鍼がズーンと響くのは大丈夫?「響き」の正体と、痛みとの違い・我慢しないでほしい理由
患者さんA

「先生、鍼を打った場所がズーンと痛いんですけど……これって、そこが悪いから痛いんですか?」

鍼を刺した瞬間に感じる、重だるいような、ピリッとするような独特の感覚。初めてだと「もしかして身体のどこかが壊れているのでは?」と不安になってしまいますよね。

結論から申し上げます。

多くの場合、心配はいりません。むしろ私は、ズーンと重く響く感じは「ツボをとらえている良いサイン」の一つだと考えています。ただし、我慢はしないでくださいね(理由は後ほど)。

今回は、この鍼特有の感覚について、東洋医学と西洋医学の両方の視点から分かりやすく解説いたします。

【この記事のまとめ】

  • 「ズーン」とする響きは心配いらないことが多い:初めての鍼治療で感じる重だるい痛みやピリッとする感覚は、身体が壊れたのではなく「響き(得気)」と呼ばれる鍼特有の感覚で、ツボをとらえている目安の一つです。
  • 「響き」が起こる理由:西洋医学的には「筋肉の疲労や緊張」のサイン、東洋医学的には「気や血の巡りが動き出した」と考えます。
  • 当院の「痛む所に直接刺さない鍼」:痛む場所に直接刺すのではなく、手足のツボを使って神経の興奮を落ち着かせていきます。
  • 我慢しないでください:感じ方は人それぞれです。響きが長い・つらいと感じたら、遠慮なくお声がけください。
鍼灸治療における「響き(得気)」のメカニズムと筋肉の緊張状態の図解

なぜ鍼をすると「ズーン」と感じるのか?(3つの「なぜ」で紐解く痛みの真因)

当院の治療はズーンと重く響くような独特の感覚(「響き」といいます)を出すことも特徴です。この「響き」の正体について、少し専門的に掘り下げてみましょう。

  • なぜ①(事象):なぜズーンとした痛みや電気が走る感覚がするのか?これは鍼灸の専門用語で「得気(とっき)」または「響き(ひびき)」と呼ばれる現象です。ズーンと重く響いたり、ピリッと電気が走るような感覚が起こります。
  • なぜ②(構造的要因):なぜ場所によって響き方が違うのか?(西洋医学的視点)西洋医学的に見ると、筋肉がカチカチに緊張している(凝っている)場所は、健康的で弾力のある柔らかい筋肉に比べて、鍼の刺激をより強く感じやすくなります。つまり、響きが強い場所は「筋肉の疲労やハリ感が強かった」可能性が高いと言えます。「絶対にそこが悪い」とイコールではありませんが、お身体の状態が低下していたサインと捉えることができます。
  • なぜ③(真因):なぜ響きが出ると良いのか?(東洋医学的視点)東洋医学では、響き(得気)が起こることは、滞っていた「気」や「血(けつ)」の流れが一気に良くなり始めている証拠だと考えます。ズーンと重く響くときは、ツボをとらえていることが多く、私は施術の目安の一つにしています。ただし、響きが強いほど良いというわけではありません。

響きの感じ方は人それぞれ。我慢はしないでください

響きの感じ方や、どのくらいまで平気かは、本当に人それぞれです。響いていても、しばらくすると落ち着いてくることがほとんどですが、「長いな」「つらいな」と感じたら、我慢しないでそのままお声がけください。刺激の強さを変えたり、鍼を抜いたりできます。少したつと私が様子を見に伺うので、そのときに伝えていただいても大丈夫です。

もう一つお願いがあります。施術中は、体の力を抜いて楽にしていてください。鍼をしたまま自分で力を入れたり、急に体を動かしたりすると、痛みが出てしまうことがあります。特に多いのが、スマホを取ろうとして体をひねるケースです。何か必要なときは、声をかけてくださいね。

札幌クラーク治療院の「痛む所に直接刺さない」不思議な鍼

当院では「董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)」という伝承技術を活かし、「痛む所に直接刺さない鍼」をメインで行っております 。 痛む所(肩や腰など)には、基本的に直接鍼を刺しません。

誤解のないようにお伝えすると、決して「患部に打つ鍼」が効果がないわけではありません。実は私も、昔は痛む患部に直接、たくさんの鍼を打っていました。

しかし、施術歴16年以上の中で、「痛い場所には基本的に直接刺さず、体の繋がりを活かしてアプローチした方が、患者さんへの負担が少ない」と感じたため、今のスタイルに行き着いたのです。

たとえば、腰痛の方の手や足のツボに鍼を打ちます。 すると、手足に「ズーン」という響き(得気)を感じたあと、鍼の持つ鎮痛作用や神経を整える働きで、過敏になっている神経の興奮が落ち着いていきます 。

鍼をしたまま、痛い所を一緒に動かして、変化を確かめていきます。

痛む所には基本的に直接鍼を刺さないので、揉み返しや痛みが強くなる心配が少なく、また手足のツボを使うため、お仕事帰りや急な痛みでも、服を着たままで受けていただけます 。

まとめ:響きは心配しすぎず、我慢もしないで

もし現在、長引く肩こり、腰痛、坐骨神経痛などでお悩みでしたら、ぜひ一度当院の鍼治療を体験してみてください。あなたが本来持つ「回復する力」を引き出すお手伝いをさせていただきます。

ご予約は、24時間受付可能な当院公式HPのWeb予約、またはお電話にてお気軽にご相談ください。

皆様のご来院を、心よりお待ちしております。

よくある質問(FAQ)

Q. 鍼の響き(ズーンとする感じ)は悪い証拠ですか?

A. 多くの場合、心配はいりません。西洋医学的には「筋肉が凝り固まっていた」、東洋医学的には「気血の巡りが動き出した」と考えられ、私はツボをとらえている良いサインの一つと考えています。ただし感じ方は人それぞれなので、つらい・長いと感じたら我慢せず、すぐにおっしゃってください。

Q. 鍼のズーンとした感じは、施術のあとも残りますか?

A. 「残鍼感(ざんしんかん)」といって、しばらく残ることがあります。多くは30〜40分ほどで落ち着きます。

Q. 痛む所に直接刺さないのに、なぜ痛みが和らぐのですか?

A. 東洋医学の「体の繋がり(経絡)」を活かしているからです。手足のツボに鍼をして心地よい響きを与えることで、神経の興奮を落ち着かせ、離れた所の痛みを和らげていきます 。

Q. 施術の際は着替えが必要ですか?

A. 当院は手足のツボを使うことが多いため、基本的には服を着たままで施術が可能です 。肘や膝までめくれるゆったりとした服装でご来院ください。

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札幌クラーク治療院 院長 米森豪(鍼灸師・柔道整復師)

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米森 豪

札幌クラーク治療院 院長。はり師・きゅう師・柔道整復師。施術歴16年以上。薬剤師かつ鍼灸師だった祖父の影響で薬理学を学んだ後、治療家の道へ。東京の整骨院で院長を務めていた時代は、整体や骨格矯正を中心に行っていました。その中で、表に出ている痛みや不調も、体の内側の状態がきっかけになっている方がいると感じるようになり、体の内側にも向き合える鍼を中心にするようになりました。今は、痛む所だけでなく、全身や体の内側、そしてその方自身を見ていくことが大切だと考えています。施術では、痛む所には基本的に直接鍼を刺さず、手や足のツボで全身の血の巡りを促し、体を整えていきます。「薬だけに頼らず、体が本来持っている力を引き出すお手伝いをしたい」という想いで、生まれ故郷の札幌で日々患者さんと向き合っています。趣味は料理とロードバイク。

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