今回は首こり(首コリ)について書いてみようかと思います。
元々昔は私自身も頭痛持ちでもあったため、
肩こりに次いで首こりは個人的にもたくさんお世話になった症状です。笑
実際に臨床で患者さんのお話しを聞いていると、
「首がこるんです。ひどくなると頭まで痛くなってきて・・・」
「肩こりは感じないんですけど、首がいつも気になるんです。」
などということを多くお聞きします。
首というのは脳からたくさんの神経や血管などが通る入口にもなっていますので、
非常に人間の中でも大切な場所になります。
では、最近になってよく聞く首こりの原因は何なのでしょうか?
首こりのある人の15個の特徴
では、首こりが起こりやすい人の傾向をあげてみます。
①寝ている際に枕が高めだ
普段寝る際に首がストレートネックであったり、
普段の姿勢が悪い方は寝ている際にも首とベッドや布団までの距離が出来てしまうため、
枕を高くしないと頭や首が落ち着かないため、どうしても枕が高くなる傾向があります。
枕が高すぎると、首への負担は増える場合がありますし、そもそもの首の姿勢に問題がある場合が多いです。
②寝返りをうててない
人間は夜寝る際にだいたい平均20回くらいの寝返りをうつのが普通です。
しかしそもそもリラックスをして寝ることが出来ていなかったり、
体の緊張状態が寝ている間にも続いているために寝返りを朝まで
うっていないという方もいらっしゃいます。
寝返る際には腰を回転させたりその時に首も動かして回すことになります。
そもそも同じ姿勢を続けるということ自体が人間の体には負担がかかる行為ですので、
適度に体を動かす、そして同じ姿勢を続けないということはとても大事になります。
一番体の回復が促される睡眠の時間にしっかりと首回りを動かせていない状況がある方は、
首コリになりやすいです。
③姿勢が悪い(背中が丸まる、頭が前にいっている)
首こりで一番よくみるのは姿勢が悪い方に多いということです。
特に背中が丸まると頭は前にいきますので、
人間の頭の重さはだいたい5kgといわれており、
小さいほうのお米の袋1つ分、ボーリングの玉1つ分くらいの重さがあります。
その5kgの重りが前にいってしまうということは、
首は一生懸命頭が前に落ちないように引っ張ることになります。
それにより首の緊張が強くなり、首こりになる方が非常に多いです。
④目が良く疲れる
眼精疲労や目が疲れるそして首もとてもこるんです。という方も多いです。
首から頭につながっている神経に問題が起こることにより、
目が痛くなったり、疲れやすくなることが多いです。
あとは目が疲れてかすむと、より近くにものを見ようとします。
そうすると気づかないうちに頭が前にいってしまい、
③で述べたように首こりが始まるケースも多いです。
⑤疲れるとめまいがする
首こりの方の中で「めまいも出るんですが、首と関係しているのでしょうか?」
と聞かれることがしばしばあります。
首こりがひどく首の位置が正しい場所にない場合、
頭(脳)の位置にも問題が出ることになりますので、
これによりめまいが起こる場合もあります。
もちろん首こりがすべてのめまいの原因ではないですし、
一部首こりによって発生しているめまいの場合も意外と多いということです。
⑥気分が落ち込みやすい
「どうも最近気分がすぐれないんです。」
などプチウツ傾向の方にも首こりの方が多いです。
実際に重度のうつ病の方の首や肩を施術していると、
普通ではあまりここまで緊張しないのではないかというくらいに、
首こりや肩こりがひどい方が臨床上多いです。
そして実際にその箇所を触られたりしてもあまり感覚がない。
という方も多いです。
首の姿勢が悪いとどうしてもうつむきがちになっていきます。
悪姿勢により首こりが出現しそれによって心にも影響を与えることは意外と多いです。
なので逆に言えば、首こりが解消されることにより、プチウツ状態から脱出できるかもしれません。
⑦腰痛がある
これは腰痛の記事の時にも書きましたが、首と腰は密接に関係しています。
そもそも首と腰というのは背骨でつながっています。
背骨とはS字のゆるいカーブを描いており、適度な湾曲を保つことにより、
バランスをとっています。
その中でも、首と腰の部分は唯一背骨が前に湾曲、曲がっている部分になります。
よって、首のカーブがきつくなれば、腰のカーブもきつくなり、
首のカーブが少なくなれば、腰のカーブも少なくなる傾向があります。
臨床上、腰痛があって首や肩こりも同時に併発しているケースは非常に多く、
それが慢性痛の原因になっている場合が結構あります。
⑧慢性的な頭痛持ちである
首がこることによって、首の血管や神経などが圧迫され、
首こりだけでなく、頭痛を引き起こしているケースも大変多く見られます。
実際に頭痛持ちの方はわかると思いますが、いつも首がこっている、もしくは硬い、
痛いなどの症状があるのではないでしょうか?
首や肩の筋肉の緊張が強すぎることによって緊張型頭痛を引き起こしているケースは、
頭痛のカテゴリーの中では8割もあります。
⑨歯ぎしりをする
夜寝ている際に歯ぎしりをしている。もしくは歯医者さんで「歯ぎしりをすることがないですか?」
などと聞かれるくらい歯がダメージを受けている方などは、首こりがあり、
それが顎にまで影響を及ぼしている場合があります。
なかなか歯ぎしりが治らないという方が首こりがなくなることで、
歯ぎしりが改善するケースもあります。
逆に歯のかみ合わせによって首コリが誘発されている場合もあったりします。
歯ぎしりをする方は、夜寝ている最中になっていることが多いため、
しっかりと質の良い睡眠がとれていない可能性もあるため、
それがまた首こりを引き起こしている要因になり悪循環になっている場合があります。
⑩顎が痛くなる(顎関節症)
顎が痛くなったり、顎関節症と言われてる方にも首こりの方は多いです。
顎の筋肉は首と密接に関係しており、
顎に力を入れる際は首にも一緒に力が入ります。
よって顎が痛いのだけども、首こりが引き金になってなかなか
顎が正常な働きが出来なくなっているケースもあります。
顎をぐっと噛む際に首が正しい位置にあって噛む場合とそうでない場合では顎に入る力も変わってきます。
なので首こりがるために顎の筋肉に無理がかかり顎を痛めるケースもみられたりします。
⑪寝て起きてもスッキリ目覚められない
朝起きる際にスッキリと目覚められないという方が首こりがある方には多いです。
夜寝ている時というのは人間の体が1日の中で体を回復している時間帯でもあるため、
その際に首こりがあって、首が正しい位置に導けない場合
質の良い睡眠をとることが出来なくなっている場合があります。
よく、枕やマットレスが問題なのですか?と聞かれますが、
よっぽど質の悪いものを使っている場合を除いては、
枕やマットレスよりも体の部分に問題がある場合が多いです。
首こりがあると寝返りがうまくうてなくなっていたりするため、
起床時に体がまだ痛いもしくはスッキリしないということが多くなります。
⑫指先に力が入りにくい
首こりがある程度長期にわたってある方の場合、
首こりによって指先の力が入りにくくなることがあります。
実際に頸椎ヘルニアの手前でもあったりするため、
指先への症状が首から出ることもあります。
指先や腕への神経というのは脳から始まり、
その後首を通って肩、腕、指へとつながっています。
なので、その間に位置する首こりがあることによって、
指先への不調、力が入りにくいといった症状が
出やすい方が多かったりします。
⑬背中がつらくなることがある
通常背中が辛くなることは首、肩、腰に比べて頻度が少ないです。
背中がつらくなる場合は首と腰の両方に問題があり出ている可能性が高く、
首こりがることによって背中が痛くなったり、
つらくなることは、首と背中がつながっているのが明らかでもありますが、
出やすい症状の一つであったりします。
首ではなく背中がつらいので首には問題がないということはあまりないので、
背中がつらいと感じる方は首コリがひどくなっている可能性もあります。
⑭デスクワークが多い
デスクワークが多い方、特にPC作業が多い方、
もしくは職業の方は首こりの方が非常に多いです。
なぜなら、PC作業をする際には基本的には前傾姿勢になってしまうことが多く、
すると頭がどうしても前にいくのを首の筋肉によって支えているため、
首の後ろ側の筋肉に負担がかかりやすくなります。
1時間に1回しっかりと休憩をいれて、ストレッチなどの動きをいれていない方などは
首こりを軽減するために、姿勢が悪くなり、
それによって頭が前傾してしまい正常な重心ラインよりも前にいけばいくほど、
首こりはひどくなります。
これがある長い期間そのままでいると、
そもそもの首の位置や姿勢が前傾ポジションから元に戻せなってしまいます。
首こりだけでなく、肩こり、腰痛などを引き起こし始めます。
⑮スマートフォン(スマホ)を下を向きながら長時間使っている
なんといっても現在一番増えているのがこの傾向かと思われます。
スマートフォンが急速に世の中に普及したことにより、
便利にはなりましたが、普段待ち時間など、さらには歩いている際にもスマホを使う人が増えています。
スマートフォンを使っている際はどうしても下を向くことが増えてしまいます。
そして同じ姿勢で居続けることが首こりの大きな要因になってます。
実際にスマートフォンを操作している際は多くの方がご自身でストレートネックを作り出している状態になりますので、
首の骨がまっすぐになってしまっている状態のストレートネックを続けることによって、
首こりは簡単に作られています。
しかも怖いのが若年層に更に増えているため、
10代、20代、小学生でも首こりが出ていたり、
体が痛くなっている子が増えています。
スマートフォンの使用に関してはまだ歴史も浅いことから
正しい使い方がまだ浸透していない部分もあり、
とても怖い部分でもあると思います。
まとめ
よく見られる傾向を15項目におおまかに絞って書いていきましたが、
あてはまる方は意外と多いのではないでしょうか?
なるべく簡単に書いてみたつもりですが、
もしこれらの項目に3個以上当てはまるかたは要注意ですよ!
早い段階であれば、そんなに重篤な状態になる場合は少ないです。
これが頸椎ヘルニアや手にしびれが出始めたり、頭痛が伴うようになると、
良くなるまでに時間がかかるケースが多いです。
実際に痛みが我慢できなくなってきてからいらっしゃる方が多いですが、
もう少し早くからきていれば良かったとおっしゃる方が多いのも現実です。
今の体の状態だけでなく、この先の未来のために予防をしていく、
メンテナンスの意識が少しでも高まっていけるといいなと思っています。
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